日 時 | 平成24年2月5日(日) 10:00〜16:00 |
場 所 | ワークセンター松阪 |
主 催 | 三重県、三重県学童保育連絡協議会 |
対 象 | 放課後児童クラブ指導員、放課後子ども教室の関係者 等 |
参 加 者 数 | 全 体 会 | 113名 |
分 科 会 | 120名 |
近年、子どもを取りまく環境が変化し、家庭や地域での子育て機能・教育能力が低下してきているといわれています。そんな中で、放課後に子どもたちが安全で健やかに時間を過ごせる場所の確保は、とても重要です。 仕事などで保護者が昼間家にいない児童(主に小学校低学年)に、授業が終わった後の遊びや生活の場を提供し、子どもの健全な育成を図ることを目的とする「放課後児童健全育成事業」が平成10年度から実施されています。 さらに、平成19年度からは文部科学省の放課後子ども教室推進事業と連携し、より総合的な放課後対策を目指し「放課後子どもプラン」が推進されています。 この研修会は、これらの事業の最前線に立つ放課後児童指導員や放課後子ども教室関係者のより一層のスキルアップを目的に開催されています。 |
講演:「ぶつかりながら大きくなあれ」 講師:埼玉県どろんこクラブ指導員 片山恵子さん |
学童保育のニーズは年々高まり、施設も利用者も増加の一途をたどっていますが、現場は指導員不足に悩んでいます。指導員がプロとして活躍するためには労働条件等の社会的バックアップが不可欠です。長く安定して働ければ、指導員の質も向上し、人手不足の改善にもつながることでしょう。 そのためには、現場の指導員がもっと現状を発信しなくては! 講師の片山さんは指導員歴34年。ご自身も4人のお子さんを保育園や学童に預けて仕事を続けてきた「働くお母さん」でもあります。子どもを預ける側・預かる側、両方を身をもって体験され、現役指導員として日々子どもたちと向き合う片山さんのお話は、まぎれもなく今日の学童保育の現状そのものです。 |
テーマ:学童保育の役割と指導員の仕事 講 師:埼玉県どろんこクラブ指導員片山恵子さん |
テーマ:子どもの特性理解と支援 講 師:津市教育委員会教育研究支援課山口富生さん |
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全体会から引き続いての片山先生。 家庭環境も学年もさまざまな子どもたちが集まる学童で起こるべくして起こる日々の騒動・問題を、指導員としてどう捉えて解決に導くか、先生が実際体験された出来事をもとにお話しいただきました。 先生のパンチのきいたお話に励まされ元気をもらった受講者も多かったようです。 |
自閉症や発達障害を持つ子どもの特性を知り、どう関わってあげればいいかを実践的に教えていただきました。 実際に使われているゲームやコミュニケーションの取り方などを、山口さんが受講者を指名して一緒に実演してくれるので、前列の受講者はドキドキ!終始笑い声の絶えない、楽しくてためになる講座でした。 |
テーマ:絵本の楽しさを読む 講 師:大阪千代田短期大学講師山ア由紀子さん |
テーマ:つくって遊ぼう 講 師:三重県学童保育連絡協議会 |
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今年度3回すべての研修会にお越しいただいた山ア先生。 総じてデジタルに向かう世の中にあって、アナログならではの絵本の魅力を子どもたちに伝えるには、やはり指導員としての力量も必要です。 絵本の良さとは何か、絵本から何を得られるのかを再認識して、子どもたちに読み聞かせてあげたいですね。 |
こちらも毎回おなじみの講座となりました。 今回は6種類の工作メニューが紹介され、いくつかを受講者が実際に作ってみました。常に遊びのネタが必要な学童においては、身近なもので手軽にできる工作はその引き出しを増やす絶好のアイテムです。 「楽しかった、これならすぐ使える!」と、受講者の感想も上々でした。 |
この研修会は毎年、三重県内の各地域ごとに開催しており、今回は南勢地区を対象に行われました。
今年度の開催(平成23年度分) | ||
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北勢地区 | 平成23年11月27日(日) | じばさん三重 |
中勢地区 | 平成24年 1月22日(日) | 津リージョンプラザ他(2会場) |
南勢地区 | 平成24年 2月 5日(日) | ワークセンター松阪 |
今後ますますニーズが高まりそうな放課後児童クラブ、そこが子どもたちにとって心地よい居場所になるよう、
よりたくさんの指導者・関係者の情報交換・スキルアップの場としてこの研修会は役立っています。